
イギリス連邦にある、スコットランドに残る昔話です。
スコットランドとイングランドの間で、戦争が起こりました。
イングランドは強大で、スコットランドは、敗戦に次ぐ敗戦を重ねました。
スコットランド王が、6度目の敗戦をして、陣地に帰ってきた時のことです。
スコットランド王は、「もうダメだ」と、あきらめていました。
すると、この枝にクモが糸を張って、巣をつくろうとしている様子が、目に入りました。
クモは何度も、糸を張るのに失敗しています。
数えてみると6度、失敗しました。
それでもクモはあきらめずに、7度目の挑戦をしました。
そして、7度目に糸を張るのに、成功して、巣をつくることができました。
このクモに勇気を得た、スコットランド王は、もう一度、イングランドの軍勢に、攻め込みました。
そして、7度目の挑戦で一時、勝利をおさめることができたのです。
この話は、「何度失敗しても、あきらめてはいけない。あきらめずにチャレンジし続けた者は、勝利を得ることができる」という教訓を表しています。
アメリカの著述家、ナポレオン・ヒルは、次のように述べています。
ある仕事に3度失敗して、それでもあきらめなかったら、
その道での指導者になれるだろう。
10度失敗して、それでも努力を続ければ、
その道で、天才になる可能性がある。
継続は、それ自体が、価値があるのです。
勝利するまで、チャレンジし続けましょう。
最後まで、チャレンジし続ける人が、最後には勝者になれるのです。
