
「何度言ったら、わかるのかッ」
「また、同じ失敗をしたなッ」
「この間も注意したろう。あの時は、ハイと言ったじゃないか。1度ハイと言ったら、忘れずに、もっと、キチンとやれッ」
ひとたび怒り出すと、発言するにつれて、どんどん言葉が、厳しくなっていく。
私たちが怒ったり、怒鳴ったりするのは、それによって、相手がよくなると思っているからです。
しかし、それは、とんでもない有害な思い込みなのです。
厳しく怒って、周りの人や状況がよくなることは、ほとんどないのです。
他人の悪事や欠点を、何とか直してやろうというのは、とても良いことです。
ただ、その忠告や非難が、あまり厳しいのは、考えものなのです。
たとえ、親切な心で忠告されても、厳しく怒られると、その指導を受け入れる余裕を失ってしまう。
ただびくびくしながら、早く説教が終わるのを待つだけなのです。
厳しい指導は、逆効果なのです。
怒っても状況は、何も変わらないのです。
厳しい指導は、すぐ止めましょう。
優しく、粘り強く、時間をかけ、ほめながら指導すると、効果は出るのです。
指導に焦りは、禁物なのです。
