絶望も克服できる 1217


絶望的な状況に、追い込まれることがあります。
不安になり、そこから抜け出すことができません。

そんな時は、考え方を変えてみましょう。
奇跡が起こるかもしれません。

イタリアに、こんな昔話があります。
ある彫刻家がいました。

彼は若いながらも腕がよく、高い名声を得ていました。
しかし、目の病気になって、視力を失いました。
彼は、「自分は、もう彫刻家として、終わりだ」と、嘆き悲しみました。

しかし、彼は、「視力は失ったが、私には手の感覚は、残っている」と、気づきました。
そこで、モデルを手で触って、その形を覚え込み、そして、今度は石を手で触りながら、彫刻していきました。

そうやってできあがった作品は、素晴らしく、彼は、いっそう高い名声を得たのです。
「視力を失った自分は、彫刻家として終わり」というのは、彼の「考え」にすぎなかったのです。
一方で「事実」は、「手の感触を使って彫刻しても、いい作品を作り出せる」ということだったのです。

このように人間は、よく自分自身の「考え」によって、絶望することが多いのです。
しかし、ちょっと考え方を変えてみれば、他にもさまざまな方法があるという「事実」が見えてきます。

絶望も克服できるのです。
考え方を変えれば、いい方法が見えてくるのです。

2025年10月25日