
世の中には、いいことがあれば、悪いこともあります。
いいことばかりの中に、自分がいれば、自然と自分も、いい人間になることができます。
しかし、悪いことの中に、自分がいれば、自然と自分も、悪い人間になっていきます。
できれば、悪いことに自分が、染まらないようにしたいものです。
「見ざる、聞かざる、言わざる」
言わずと知れた、日光東照宮の有名な像です。
「三つの猿」と書いて、「さんざる」とも「さんえん」とも、読むようです。
この「見ざる、聞かざる、言わざる」という、3体の猿の像。
私はすっかり日本発祥のものと、思っていましたが、実はそうでなく、まったく同じモチーフが、古代エジプトの像や、カンボジアの遺跡であるアンコールワットの壁画などにも、見られるのだそうです。
インド独立の父と呼ばれる、ガンジーは、この三猿の像を、肌身離さず持っていて、それを人に見せては、こんなことを、言っていたのだとか。
「悪いことを見るな、悪いことを聞くな、悪いことを言うな」
ガンジーさんのこの教え、ちょっと聞くと「そんなにうまくいかないよ」と思いますよね。
でも、具体的に、次のように考えてみては、いかがでしょう。
☆人の悪いことは、見ないようにしましょう
☆人の悪口など悪いことは、聞かないようにしましょう
☆人の悪口など悪いことは、言わないようにしましょう。
こう考えれば、他人とうまくコミュニケーションをとる心得として、よい関係を築く上で、とても役に立ちそうでは、ありませんか。
悪いことは、気がつかないうちに、あなたの意識の中に、入り込んできます。
日頃から、悪いことに関わらないように、三猿のように、努力していきましょう。
