
ある新婚夫婦の話を、紹介します。
夫婦が、「朝食は、ご飯にするか、パンにするか」で、ケンカになってしまったそうです。
夫は、大のご飯党で、「ご飯でないとダメだ」と、言い張りました。
妻は、パン好きな人で、「私はパンがいい」と、譲りませんでした。
はたから見ると、バカバカしいほど、小さな争いごとでしょう。
しかし、言い争いは、エスカレートし、何日間も続いたあげく、お互いに「あんな人とは、一緒に暮らしていけない」という結論になり、ついに別居してしまったそうです。
小さなことにこだわれば、大切なものを失うのです。
「朝食をご飯にするか、パンにするか」といった、小さなことにこだわって、愛し合う2人で、幸せな家庭を築いていく、という大切なことを見失ってしまった、新婚の夫婦は、まさに、すべてがむなしいものになってしまった典型と言えます。
人間関係では、意見や好みが、食い違うことがよくあります。
その時には、人間関係の「大切なこと」を、思い返すといいでしょう。
「協力して、大仕事をなしとげよう」というのが、大切なことなら、自分の意見や好みにこだわりすぎるのは、小さなことになります。
常に対局に立って、物事を考えることができれば、人間関係で争うことなく、生きていけると思います。
小さなことにこだわれば、大切なことを、見失ってしまいます。
すべてがむなしく、なってしまうのです。
