会う前に恐れるな 1185


人は誰しも、未知の人に対して、不安になります。
不安から、恐れを抱き、未知の人との出会いを、避けてしまいます。
それでは、多くの人との出会いのチャンスが、なくなってしまうのです。

ここで、イソップ物語『ライオンとカエル』という話を、紹介します。

ライオンが、道を歩いていると、沼の中でカエルがゲロゲロと、とても大きな声で泣いているのが、耳に入ってきました。
それまで、カエルを見たことがなかったライオンは、「あんな大きな声で泣くのだから、自分よりもずっと大きな、恐ろしい生き物であるに違いない」と、ビクビクしていました。

その時、沼からカエルが、現れました。
ライオンは、「なんだ。こんな小さな生き物だったのか」と、驚きました。

この話は、「人の噂や、勝手な想像から、何かを恐れることはない。実際に、自分の目で見て、判断すべきだ」ということを教えています。

「あの人は、恐い人だ」というウワサがある相手に、会いに行くのは、緊張するものです。
「失礼なことを言ったら、怒鳴られるかもしれない」「気に入って、もらえるだろうか」などといろいろ考えて、内心ビクビクしてしまいます。

しかし、実際に会ってみると、「とてもおだやかで、優しい人だった」ということが、よくあるのです。
悪い創造を膨らませて、相手を「恐い人」と、怖がるのを止めましょう。

会う前に恐れないことが、相手を大切にすることでもあるのです。
初めて会う人の多くは、優しい人が、多いのです。

2025年03月14日