少しの寄付もありがたい 1182


集中豪雨で、被害にあった人々のために、少しばかり寄付をしました。
全国の多くの人々からも寄付があり、かなりの寄付金が集まりました。

被災された人々にとっては、大変ありがたい寄付金であったと思います。
十分な金額ではないでしょうが、ぜひ復興に役立てていただければと、心から願っています。

ここで、13歳女子のかおりの話を紹介します。

かおりは、ある晩、両親とテレビでニュース特集を見ていて、ひどくショックを受けました。
劣悪な労働条件に苦しむ、外国人季節労働者の姿に、心を痛めたのです。
「あんな暮らしをしているなんて、ひどすぎる。なんとかならないの?」
かおりは、真剣です。

お母さんは、言いました。
「かおりにも、何かできることあるんじゃないかしら?」
「うん・・・。でも、あの人たち、遠くに住んでるし・・・」

「労働者を支援する団体があると思うよ」
お父さんが、声を上げました。
「ホームレスの人や飢えている人の支援団体があるようにね。赤十字のことは、かおりも知っているだろう。外国人季節労働者を支援する団体もきっとあるよ。かおり、団体に寄付したらどうだい?」

「寄付って、わたしのお小遣いをってこと?」
「ああ。困っている人たちを助けたかったら、自分のことは、ガマンしなくちゃならないんだよ」

しばらく考えてからかおりは、言いました。

「お小遣い1週間分、寄付する」

両親の協力を得て、かおりは微力ながらも、自分なりに世の中のために、何かしようと思うことができました。
自分1人が何をしても、どうせ世の中は変わらないと、諦めたりはしなかったのです。

かおりは、進んで寄付ができる、心優しい子なのでしょう。
人々が、助け合いながら生きる意味を、理解しているのです。

少しの寄付も、ありがたいのです。
私たちも、進んで寄付ができる人に、なりたいものです。

2025年02月21日