
講演会で、講師の話が、始まります。
話の始まりが、つまらないと思うと、話を真剣に聞く気に、なれません。
結局最後まで、面白くない話で、終わってしまいます。
逆に話の始まりが、面白いと思うと、話を楽に聞くことができます。
最後まで、話を楽しく聞くことができます。
この大きな違いは、講師が話の始まりで、笑わせようとしているか、否かの違いです。
私の知り合いに、よく講演会で、話をする人がいます。
彼によると、講演会では、「笑いをとるため」や「来場者にリラックスしていただくため」に、定番ネタを持っているとのこと。
そのいくつかを、紹介しましょう。
晴れた日に。
「えー、本日は、足下(あしもと)のお悪くない中、お越しいただき、ありがとうございます」
会場が盛会なとき。
「本日は、北は北千住から、南は南浦和まで、日本中の方に、集まっていただきました」
これは、本当に遠くからの参加者がいるときは、「北は北海道から、南は名古屋まで」とリアルに言い、「北海道から来てくださった方は?」と、参加者に手を挙げてもらうと、会場内から拍手が起こって、場がなごむそうです。
スケジュール説明のときに。
「本日は、これから明日の朝まで、12時間半の長丁場ですが・・・」
わかっていても、お客さんは一瞬、「えっ?」となって、笑ってくださるとか。
やはりスケジュール説明のときに。
「これから約2時間、皆さん、気をたしかに持って、最後までお付き合いください」
これは「気をたしかに持って」の部分を、特に力を込めていうのがコツとか。
誰かを指名して質問するとき。
「誰かに質問してみましょうか。えーと、○○さん、もし、起きていたら・・・」
このように、さまざまな決まりネタを駆使して、お客さんを、リラックスさせているのだそうです。
このような定番のネタを使って、講演会で積極的に、話をして笑いを取りましょう。
講師は、来場者と楽しみながら、話を盛り上げましょう。
あなたなりのちょっとした、笑わせる工夫が、あなたの優しい、心づかいなのです。
