心を込めて一発勝負 1018


今は亡き、名優の高倉健さん。
かっては、「男らしい男」「カッコイイ男」の代名詞のような存在でした。

その健さんの晩年。
ある映画の撮影に密着した、テレビ番組を見ていて、意外な真実を知りました。
なんと、その映画の撮影での健さん、ほとんどのシーンを、一度しか演じていなかったのです。

つまり、本番は、基本的に、一発勝負。

番組のなかで、健さんは、およそ次のようなことを、言っていました。
「器用なタイプではないので、同じ演技を何度もできない。気持ちを盛り上げて、1回ですべてを出し切る」

また、演技について、健さんは、こんなことも、言っています。
「黒澤明監督も、本当によいものは1回だ、とおしゃっていましたから、それでいいんじゃないですか」
「本人の生き方が、芝居で出る。テクニックでは、ないですよね」

ベテラン声優の野沢雅子さんも、声でキャラクターを、演じる心がまえについて、「どう演じるかは考えない。心で演じる」と、言っています。

心を込めて、一発勝負。
これ、演技だけでなく、人生にも役立つ考えでは、ないでしょうか。

日常生活や仕事において、勝負の時があります。
そんな時は、心を込めて、一発勝負にかけましょう。

二発目は、絶対にないと思い、精一杯の自分を出して、一発勝負に、挑みましょう。
きっと良い結果を、得られるでしょう。

2021年12月16日