どんな運命も受け入れよう 1051


悲しくなるような運命に、心が弱くなってしまいます。
運命だから、しかたがないことなのですが、いつまでもクヨクヨしても、しかたありません。

病気により、生まれつき手足が、無かった乙武洋匡(おとたけ ひろただ)さん。
彼が小学5年生の時、同級生の女の子と「漢字チャンピオン」をめぐって、ケンカをした時の会話です。

女の子「私はオト(乙武洋匡)になんか、何だって勝てるんだから」
乙武「いや、僕には誰にも負けないものが、ひとつある」
女の子「何、それ? 勉強だったら、私も負けないわよ」
乙武「ううん、そんなことじゃない」
女の子「じゃあ、何?」

さて乙武さんが、「自分が誰にも負けないもの」として、挙げたことは、何だったでしょうか?

「ボクには、手と足がないこと!」
「手足がないから、ボクなんだ」

彼は、手足がなくても、決して落ち込まず、普通の学校に、進学しました。
そして、勉強だけでなく、スポーツも友だちと一緒に、アクティブに楽しんで、過ごしたのです。

「クヨクヨする」などという言葉は、彼の辞書には、存在しなかったのでしょう。
やがて、大学生になった彼は、「せっかくもらった障害を、生かし切れていないのは、宝の持ち腐れ」と考えて、障害者たちの助けとなる、地域活動に携わっていくのです。

彼のように、どんな運命でも、ポジティブに受け入れましょう。
たとえ悲しくなるような運命でも、前向きに考えると、生きる強さに、変えることができるのです。

どんな運命でも、あなたにしかない運命なのです。
どんな運命も受け入れて、前を向いて、明るい生きたいものです。

2022年08月07日