恵みの雨に感謝感謝 1061


最近は温暖化の影響で、急な大雨が、降ることがあります。
大雨が降ると、洪水・土砂災害・堤防決壊・床上浸水など、多くの災害が起こります。

雨に対する不安感が高まり、雨を嫌う人が、多くなっているように感じます。
どうしようもない自然現象なので、本当は雨が、悪いわけではないと思います。
日頃から急な大雨に対する対策が、必要であり、人々の努力と工夫によって、被害が少なくなるのでは、ないでしょうか。

なんと言っても、人々にとって、雨はなくては、ならないものなのです。
雨のおかげで、幸せに暮らしていけるのです。

ここで、学びの一歩(令和童蒙読本)の「雨の大きな恵み」を、紹介します。

ある日、雨が降った。
子どもは、「どうしてこんなに、雨が降るんだろう。これでは外で遊ぶことが、できない。」と嘆いた。

父が、「お前はどうして、嘆いているんだい。お腹でも空いたのかい。」と尋ねた。
子どもは、「そうではありません。父上の言うとおり、食べられなければ、嘆くこともありますが、毎日飽きるほど、食べています。嘆いたりしません。」と答えると、父は、「それなら、庭にきれいな花が咲くのを見て、嘆いているのか。」と尋ねた。

子どもは、「父上もご存じですが、私はとても花が、好きです。そんなことで、嘆いたりはしません。」と笑って言った。
父が、「もし一滴の水もなかったら、花は咲くと思うかい。」と尋ねると、子どもは、「もし太陽に照らされて、乾いてしまったら、一つの花も咲くことは、できないでしょう。」と答えた。

父は、「毎日食べているご飯は、何から作られていると思うか。」と尋ねると、子どもは、「それは稲からです。」と答えた。
父は、「稲は水を与えなくても、成長するだろうか。」と尋ねると、子どもは「水を与えなければ、成長することはできません。」と答えた。

この時父が、雨を指差して、「稲を成長させるのも雨で、花を咲かせるのも雨だ。全てのものに、潤いを与えるのもまた雨だ。つまり雨というものは、私たちに大きな恵みを、与えてくれるものだ。お前がどうして、嘆くことがあろうか。」と言った。

子どもは、「今、父上の教えを受け、初めて雨の大きな恵みが、分かりました。」と大いに納得した。

子どもは、雨の素晴らしさに、気づいていなかったのです。
父の教えで、雨が自然や人々に、大きな恵みを与えていることが、分かったのです。

人は、雨が降った水を飲み、生きていくことが、できるのです。
雨の恵みに、感謝感謝で、いっぱいなのです。

2022年10月14日