
人間関係が良好な人は、相手の話にしっかりと、耳を傾けます。
相手の悩みを聞いたり、相談に乗ったりする、優しい人なのです。
そして、相手が何でも、自分のことを話したくなるような、優しい声かけをしてくれるのです。
つまり、上手に悩みを、引き出してくれるのです。
給食嫌いの子どもに声をかけるとき、「今日は全部食べられた?」と聞いてはいけません。
その理由は、この声かけのしかたでは、「全部食べる」が前提になっていて、全部食べることが良いことだという気持ちが、働いているのです。
給食嫌いの子どもが「○○を残した」と、素直に言えない環境を、作ってしまうのです。
この場合は、どんな声かけがいいかというと、「今日はなに残した?」と聞けば、素直に答えてくれるのです。
ビジネスの場合に、部下に「最近どう、うまくいっている?」と声をかける人は、多いと思います。
これは「うまくいっているだろう」という、プレッシャーを与えてしまいます。
これでは、うまくいっていなくても、「うまくいっています」と、答えてしまうのです。
だからこそ、部下の悩みを引き出すには、優しい言葉で「困っていることがあったら、遠慮なく言ってね」のほうが、有効なのです。
そうすれば、部下も心を開いて「実は・・・」と、素直に相談に乗ってくるのです。
そこで、上司も部下の悩みの応じた、助言・支援ができるのです。
どんな人でも、それなりの悩みがあるのです。
頑張っているから、悩みができるのです。
早く悩みから抜け出せる、手助けができるように、優しく悩みを引き出せる人に、なりたいものです。
