助け合いの精神で上手くいく 1065


人は、自分1人の力だけで、生きているのでは、ありません。
人は、多くの人から、助けられながら、生きているのです。

個々人だけの力では、どうにもできないことが、多くあります。
そんな時は、助け合いの精神が、大きな力を、発揮するのです。

マグロ船の仕事は、非常にハードです。
遠洋の漁場に着いたら、1日17時間の肉体労働が、20日間続くことも・・・。
1人でも多く人手が、欲しいところですが、船長はこの漁に、参加しません。
「偉いから」では、ありません。

実は、もっと重要な任務が、あるのです。
マグロ船の船長が、ほぼ1日中たずさわっている、ある大切な役割とは、どんな仕事でしょう?

船長は、無線で、他のマグロ船に連絡して、マグロの群れがいる場所の情報交換を、おこなっているのです。

あなたは今、「えっ、他のマグロ船が、マグロの群れの場所を、教えてくれるの?」って、思いましたね。
意外にも、これが教えてくれるのだそうです。

実は、マグロ船同士は、こうした漁場の情報を、惜しげもなく、頻繁に交換し合うのです。
海に出たら「持ちつ持たれつ」で、助け合うのが、当たり前なのです。

日本の1部の集落には、「結(ゆい)」と呼ばれる、共同作業があります。
有名なのは、合掌造りの茅葺き屋根の集落で知られる、岐阜県白川郷の結が、あります。

茅葺き屋根のふき替えには、莫大な費用と労働力が、必要ですが、これらを集落の助け合いである、結により無報酬で行うことで、村人個人の手間と費用が、軽減されてきたそうです。

人は、どんなに強い人でも、頭のいい人でも、1人では、生きていけません。
ましてやマグロ船のように、大海原など自然に挑む時、人は無力です。

だから助け合いが、必要なのです。
あなたも、困った時には、大いに人に、頼って下さい。

「うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる」のです。
助け合いの精神で、なんでも、上手くいくのです。

2022年11月12日