他人に必要以上に期待しない 1072


「あの人なら、お願いしたことを、必ずしてくれる」「彼女なら、自分の気持ちが、わかってくれる」「あの上司なら、私に優しい言葉を、かけてくれる」「自分の子どもなら、きっといい高校に、合格できる」など、人は、他人に強く期待します。

その期待が、上手くいけばいいのですが、期待通りでなかったり、期待を裏切られる場合も、多くあります。
そんな時は、怒りが込み上げたり、不満が残ったりします。

期待された人にとっては、困った期待なのです。
期待した人にとって、一方的で都合のいい期待、強い期待、レベルが高い期待だったのかもしれません。

あるテレビ局が、20代の若いカップル100組を対象に、どういうときに恋人に対して、不満になるかを、尋ねたことがありました。
すると、次のような答えが、返ってきました。

○会いたいのに、忙しいと言って、合ってくれないとき
○誕生日を、大切にしてくれないとき
○ファッションを、ほめてくれないとき

今度は30代の夫婦100組を対象に、同じ質問をしました。
すると、次のような答えが、返ってきました。

◎夫が子どもの面倒を、見てくれないとき
◎夫が休日、どこにも連れて行って、くれないとき
◎妻が自分の食べたい料理を、作ってくれないとき

これらの返答には、世代を超えた共通点があります。
それはなんでしょうか。

相手に対して、自分の期待通りに、動いてもらおうと、考えていることです。
言い換えると、相手を自分の思い通りに、コントロールしようとしていて、それがままならないから、不満になってしまうのです。

一般の人間関係も、例外ではありません。
人間関係で、不快な思いをしたくなければ、相手に過度の期待を、寄せないことです。
依存しないことです。

そうすれば、不満になることもないし、フラストレーションだって、たまりません。
そして、期待通りに動いてくれたときだけ、「ありがたい」と、考えるようにすれば、いつまでも良好な関係で、いられるのです。

2022年12月31日