デマを疑ってみよう 810


ヒソヒソ話が、好きな人は多いようです。
ヒソヒソ話は、「誰にも言ったらダメよ」から、始まります。

人から人に伝わるにつれて、初めの話がしだいに、全く違った内容になってしまいます。
とうとう最後の方では、驚くようなデマに、変わったりします。

熊本地震の際、「ライオンが熊本市動物園から逃げた!」と、SNSを介して、爆発的に「デマ」が、拡散しました。
これは、全くのウソでした。

新型コロナウイルス感染拡大の際、マスクが品不足になりました。
すると、次に「トイレットペーパー、ティッシュペーパーがなくなる!」という「デマ」が瞬く間に、拡散されました。
ドラッグストアなどには長い行列ができ、陳列棚からは、商品が消えました。
これも、マスクとトイレットペーパー等は関係なく、全国的にトイレットペーパーの在庫は十分ある状況でした。
熊本市長は、「まとめ買いしなくても大丈夫です。落ち着いて行動して下さい。」と、呼びかけていました。

心理学者のボストマンは、「デマの拡がりは、問題の『重要性』と、『曖昧さ』の積に比例する」と、述べています。
「ライオンが逃げた」「トイレットペーパーがなくなる」ことは、重要であり、非常に曖昧なので、大きなデマの拡散になったのでしょう。

デマのような情報に対して、デマが正しいのか、まず疑ってみましょう。
そして、デマの情報源を、確かめてみましょう。
デマの種類によっては、人権侵害になる場合もあります。

デマが正しくないような場合は、デマを拡散することを、止めましょう。
どんな時もデマを正しく見極め、適切な対応が、できるようになりたいものです。

2020年10月09日