夢と希望は生きる原動力 811


新約聖書に、「人はパンのみにて生きるにあらず」があります。
これは、「人は物質的な満足だけを、目的として生きるものではなく、精神的なよりどころが必要である」という意味です。

つまり、人にとって生きる原動力は、精神的なよりどころなのです。
ここで、キリストの話を紹介します。

キリストが、弟子たちを連れて町中を歩いていたとき、一匹の犬が、人の食べ残したパンにむしゃぶりついていました。
よほどお腹が、すいていたのでしょう。
わき目もふらずに、食べていました。

キリストは、その犬を指さして、弟子たちにこう言ったのです。
「あそこにいる犬は、見ての通り、食べるためだけに生きている。
食べることで空腹を満たし、眠りについて、翌朝再び腹をすかせ、エサをあさる。
その繰り返しで、一生を終える。
しかし、人間は違う。
食べるために、生きているのではない。
明日という日に、夢と希望を抱きながら、生きている。
夢と希望があれば、犬と違って、空腹を堪え忍ぶことができる。
そう。
夢と希望こそが、大きな活力となるのだ」

この話から、「人はパンのみに生きるにあらず」の言葉が、生まれたのです。
夢や希望があれば、人生に張り合いが、持てるようになります。
毎日が楽しくて、イキイキしたものになります。
前向きに考え、積極的に行動できるようになります。

どんなに辛く苦しくても、決して負けない勇気が、持てるようになります。
夢と希望は、明るく強く生きる原動力なのです。
どんな時も夢と希望を持ち、力強く生きていきましょう。

2020年10月10日