存在価値はいなくなってよくわかる 842


風呂のお湯を沸かすボイラーが、壊れてしまいました。
家族みんなで、「今日風呂には入れないので、どうしよう」と、大変心配しました。
誰に修理を頼めばいいのか、頼んでもすぐに修理してもらえるのかなど、不安でいっぱいになりました。

いつもは風呂のボイラーのことなど、気にもかけずにいるのです。
毎日大変役に立っていて、なくてはならない価値あるモノなのに、存在自体を意識していないのです。

何とか修理をお願いして、次の日に風呂に入ることが、できました。
ボイラーが壊れて、初めてその存在価値の大切さに、気づくことができたのです。

イギリスのことわざに、「モノの価値はそれがないときに、一番わかる」があります。
普段私たちが、何気なく使っているモノであっても、それがないと不便になり、生活に支障をきたすようになります。
そのときになって初めて、そのありがたさを痛感することを、このことわざは、教えています。

本当にその通りで、真夏の熱帯夜の時に、エアコンが故障すれば、寝られないうえ、熱中症になったりします。
今やエアコンは、家庭になくてはならない、価値あるモノなのです。

このことは、モノだけではなく、人の場合も同じです。
妻が、出産のため長期間実家や病院で過ごし、家にいなかった時がありました。
そんな時に、私が子どもの世話をしたり、食事の準備をしたり、洗濯をしたりなど、家事をしながら、仕事もしました。
妻がいなくなって、妻の存在価値と優しさ・ありがたさを、強く実感しました。

☆夫が仕事の関係で、遠くの地で、単身赴任生活をするようになった。
☆母が、急な病気で亡くなった。
☆妻が、一ヶ月間の海外出張で、いなくなった。
☆子どもが、大学に合格し、別居生活をするようになった。
☆職場の優しい上司が、他の部署に転属した。
☆つき合っている人と、別れることになった。

このように、人が急にいなくなる場合があります。
人の存在価値も、いなくなって、その大切さが、はじめてわかるのです。

当たり前のように、いっしょに暮らしている今を、もっと意識して、人を大切にしましょう。
常に感謝の念を強く抱きながら、周りの人と、仲良く過ごしていきましょう。

2020年11月10日