待つ力を手に入れよう 848


日本人は、少し我慢力が、弱い傾向にあるように思います。
特に、我慢力の中でも待つ力が、あまりない人が、多いように思います。

例えば、約束時間の10分前に、相手が来ないと、少しイライラが始まります。
5分前にまだ来ないと、イライラが強くなります。
時間になっても来ないと、怒りが込み上げてきます。
10分過ぎても来ないと、もう相手を許すことができません。

こんな人は、意外と多いかも知れません。
待つ力がない人は、自分でイライラやストレスを、作り出してしまいます。
そのため正常な判断や行動が、できなくなります。
多くの人から、嫌われてしまうことにもなるのです。

ここで、熊本日々新聞掲載、60歳男性の「せっかち克服 待つチカラを」を、紹介します。

「待つ」という力に、極めて乏しい。
約束した時間・決められた時間を過ぎると、途端にイライラが始まる。
なぜ5分、10分が待てないのか。
年のせいか、単なる性格か、はたまた病的なのか。
あらかじめ「これ以上の待ち時間は、絶対にない」と、分かっていれば、1時間でもイライラせずに待てるのだが・・・。

ある心理カウンセラーの分析によると、これは「支配的」なタイプに多いらしく、さらに「待つ」ことは、「信頼」すること。
そして「信頼=自信」であるという。
となると・・・相手を信頼していない、自分に自信がない、ということなのか。

さらにネット検索すると、待てない人は損をする、自己中心的、偉くなれない、子育て等失格等々、否定的なものがほとんどだ。

戦国3武将の信長・秀吉・家康を例える「鳴かぬなら・・・」で始まるホトトギス3句。
詠んだのは、松浦静山と言われているが・・・。

家康は、じっと「待つ」ことができたからこそ、約260年間続いた江戸時代の礎を、築き上げることができたのかと・・・あれこれ思いを巡らす。

齢(よわい)60、いい加減この性格を克服し「待つチカラ」を、早く身に付けなければ、孫たちに「せっかちじぃじ」の烙印を押され、ついには遊んでもらえなくなる日が・・・。
それだけは、何としても阻止せねば!

おっしゃるように、待てない人は損をするなど、いいことはないようです。
家康のように、じっと「待つチカラ」を、手に入れたいものです。
孫を可愛がる、優しいおじいさんですね。

どんな人も信頼して、気持ちを落ち着かせて、じっくりと待ちましょう。
待つ力を手に入れることは、自分を信頼し、自信を持つことでもあるのです。

2020年11月16日