誰でも火事場のバカ力はある 869


自分の能力は、高いと思っていますか、それとも低いと思っていますか。
高いと思っている人は、それでいいと思います。

低いと思っている人は、自分には、今まで以上の能力はある、と思って下さい。
誰でも、今自分が持っている能力以上の力が、あるのです。

ことわざに、「火事場のバカ力」があります。
これは、「火事のときに、自分にはあると思えない、大きな力を出して、重い物を持ち出したりすることから、切迫した状況に置かれると、普段には想像できないような力を、無意識に出すこと」のたとえです。

自分には、絶対できないようなことが、いざという時には、それができるように、なるのです。
人は、想像できないような、もっともっと大きな力を、持っているのです。

ある女性の話です。
彼女には、5歳になる子どもが、いました。

その子どもと一緒に、街を歩いている時、ビルの建設現場を、通りかかりました。
子どもは、彼女よりも、ずっと前を歩いていた、その時です。
ゴーンという大きな音が、頭の上の方から聞こえ、見上げると前を歩いている子どもの上に、落ちてきそうだった。

彼女は、「危ない!」と叫んで、次の瞬間には、走り出していた。
そして、子どもに追いつくと、子どもを抱きかかえて、安全な場所に逃げた。
幸い二人にケガは、ありませんでした。

女性は、この事件のことを、次のように語っています。
「今になって、不思議でしょうがないことが、あるんです。それは、あの時、私はどうしてあのように速く走れたのか、ということです。私は、もともと足が遅いのに、あの時は、信じられないようなスピードで、走ることができ、そのおかげで、子どもを助けることが、できたのです」と。

このことは、なにも不思議なことでは、ありません。
「あの子を助けなければ」、という強い意志が、思いもかけない能力を、発揮させたのです。

誰にでも、不可能を可能にする、奇跡の力が、あるのです。
自分には、火事場のバカ力がある、と強く信じて、自分の無限の能力を、引き出しましょう。

2020年12月07日