
社員が、一生懸命仕事をしない職場が、ありました。
様子を見ていたら、社長がのんびりしていて、あまり働いていませんでした。
社長は、社員にやる気を出すような言葉を、話します。
しかし、言葉だけでは、社員は働こうとしないのです。
社員が、働かない理由は、簡単です。
社長が、あまり動かないから、社員も動かないでいいのだと、思っているのです。
ここで、連合艦隊司令長官・山本五十六の名言を、紹介します。
やってみせ
言って聞かせて
させてみせ
ほめてやらねば
人は動かじ
この名言は、第1に「やってみせ」を、述べています。
自分が手本となって、まずやってみることが、人を動かす大切なことなのです。
赤字会社の再建を頼まれて、見事に再建を果たした、社長がいました。
その社長が、再建の秘密を、次のように、話していました。
「二宮尊徳の教えに、従ったままです。尊徳はある人に、人使いのコツを聞かれたとき、桶に水をいっぱいみなぎらせ、棒きれで水をグルグルと回しました。やがて水がひとりで、回りはじめますと、棒きれを水の上に、のせました。すると水は棒きれをのせて、一緒に回ったのです。水は社員です。棒きれは、社長です。社長が最初自ら回れば、やがて社員が、社長をのせて、回りはじめます。いうならば率先垂範を、しただけです」
この社長は、率先垂範(人の先頭に立って、物事を行い、模範を示すこと)が、大切であることを、教えています。
まず社長自ら動けば、自然と社員も、動くようになるのです。
このことは、社員であっても、同じことです。
まず自分が、積極的に動きましょう。
進んで自ら動くことで、周りの人も、動き始めるのです。
もし今、周りの人が、動いていないなら、あなたが、動いていないのかもしれません。
自ら動くことでしか、道は開けてこないのです。
