
あなたは、今どんな道を、歩いているのでしょうか。
そして、これからどんな道を、歩いていくのでしょうか。
自分の思った道を、自分の思い通りに、歩いているのでしょうか
ここで、詩人・谷川俊太郎の『みち』を、紹介します。
ひとばんのうちに
すべてのみちがきえてしまった!
おおきなみちもちいさなみちも
まっしろなゆきのしたに
みぎもないひだりもない
まえもなくうしろもない
どんなみちしるべもちずもない
どこまでもひろがるしろいせかい
どこへでもゆけるそのまぶしさに
こころはかえってたちすくむ
おおぞらへつづくひとすじのあしあとを
めをつむりゆめみながら
雪の積もった日には、妙に人の歩いたところではなく、誰も歩いたことのない雪面を、歩いてみたくなるものです。
未踏の一歩を、自分の足で踏みしめることで、自分の道を自分の手で、切り開いているのです。
人生という雪原に立った時、道をつくる主体が、自分であるということに、気付いた時には、大きな戸惑いを感じ、「たちすくんだ」ものです。
自由にどこへでも、自分の意志で その一歩を刻むことが、できるのです。
今もその雪原に立ち、昔と変わることなく「おおぞらへつづくひとすじのあしあとを」ゆめみながら、どこまでもいける道を、歩いていきたいものです。
