
自己紹介や会社紹介、商品紹介などをする時に、長い時間プレゼンをする人がいます。
聞いている人は、長く話されると、嫌気がさしてきます。
また、何が重要なことなのかが、情報量が多すぎて、さっぱりわからなくなります。
話が長すぎると、重要なことが、明確に伝わらないのです。
「エレベーターピッチ」という言葉を、知っていますか。
これは、IT企業の聖地と呼ばれる、アメリカのシリコンバレーで、生まれた言葉です。
エレベーターは、そのまま乗り物のエレベーターで、ピッチとは説明する、という意味です。
これを合わせると、エレベーターで乗り合わせた相手に、たった30秒ほどで、自社のサービスや自分自身を、説明して売り込む、という意味の語になります。
シリコンバレーには、ITベンチャーがひしめいていて、一獲千金を夢見る起業家たちが、投資を求めて、押し寄せてきます。
投資家は忙しいので、アポイントを取って、時間を割いて話を聞いてくれるほど、甘くありません。
そこで、同じエレベーターに乗り込み、その短い時間を利用して、売り込みをするのが、エレベーターピッチなのです。
忙しい相手に、短時間でシンプルにわかりやすく、自分の思いを伝える。
この技術は、私たちの日頃の仕事にも、大いに役立つでしょう。
お客様や上司などに、何かを伝える際には、あらかじめ要点をまとめ、極端な話、30秒で伝わるように、内容を構成してみましょう。
今まで長い時間をかけて、説明してきたことが、ウソのように思えるに、違いありません。
ぜひ世界最短のプレゼンに、挑戦してみて下さい。
物事の本質や重要ポイントを、徹底的に短く深く、掘り下げましょう。
きっと相手の心に、確実に響く、プレゼンになることでしょう。
