ガリバー目線を意識しよう 1114


ジョナサン・スウィフト原作の『ガリバー旅行記』。

あたなもきっと、子どもの頃に絵本で見て、ご存じですよね。
ガリバーが小人国で、巨人として活躍する場面は、なかなかインパクトがあって、1度読んだら忘れられません。

実はこの『ガリバー旅行記』の原作は、1700年代当時の社会やイギリスの政策を風刺した大人向けの物語。

ここからちょっと、想像力を働かせてください。
あなたがガリバーだとして、小人国に流れ着いてしまったとしましょう。
目を覚ますと、あなたの手のひらにのるような、小人たちがたくさんいて、どうやら隣の小人国と戦争をしています。

あなたは模型のように見える小さな船に乗って、小さな人間たちが、小さな海峡をはさんでドンパチやっているのです。
さあ、この戦争、あなたにはどう見えますか?

なんだか、ものすごくチマチマしていて、バカバカしいものに見えませんか?
それは、たしかに戦争をしている彼らには、真剣なのかもしれません。
でも、「こんな狭い、小さな世界で、あなたたち、いったい何を争っているの?」って思いますよね。

ガリバーになって、「高いところ」から見下ろせば、足元で戦う小人たちの戦争なんて、どう考えても意味があることには思えないでしょう。
これ、どんな争いごとも同じ。

ガリバーのように、高い視点から見たら、争いごとなんて、どれもこれも「ツマラナイこと」ばかり。
自分がその争いの当事者であっても同じです。

相手の言葉にカチンときて、つい言い返しそうになったら、視点を変えて、ガリバーのように、はるか上から自分と相手の姿を、見下ろしてみる。
そうイメージして、客観的に見ると、「腹を立てるのもアホらしいか・・・」と、思えてくるはず。

争いや悩みで「自分を見失いそうになったとき」の「ガリバー目線」。
ぜひ、意識してみてください。

2023年10月27日