
古代ギリシャの哲学者・アリストテレスは、次の言葉を、残しています。
誰でも怒ることはできる、それは簡単なことだ。
しかし、正しい人に、正しい程度に、正しい時に、正しい目的、正しい方法で怒ること、それは簡単ではない。
上司は、部下の失敗に対して、怒りがちに、なってしまいます。
しかし、部下は、十人十色です。
その人にあった、正しい叱り方を選択して、その人を、成長させなくては、なりません。
決して容易なことでは、ないはずです。
上司であれば、常に頭に入れて、おかなければならない、名言です。
中国の『管子』に、次のような言葉が、あります。
1年の計を考えるなら、穀を植えるがいい(穀は、農作物の種)
10年の計を考えるなら、木を植えるがいい
100年の計を考えるなら、人を育てるがいい
この言葉は、「人づくり」の大切さを、上手く表しています。
初代東京市長を務めた、後藤新平も、似たようなことを、言っています。
金銭を残して死ぬのは 下
事業を残して死ぬのは 中
人材を残して死ぬのは 上
この言葉は、金銭や事業よりも、「人材育成」が、最重要と考えています。
人を育てることは、口にすることは、簡単ですが、実行は、大変なことです。
怒る、ほめる、一緒にする、研修会を実施する、日頃から相談に乗ったり、助言したりするなど、いろいろな方法が、あると思います。
どんな方法、どんな時、どんな場所でも、いいのです。
日頃から、人を育てることを、強く意識しましょう。
上司・部下、男女、年齢など、関係ありません。
今のあなたが、意識することが、大切なのです。
そして、少しでも人が、成長できたら、一緒に喜びを、分かち合いましょう。
人を育てることが、自分の喜びになれば、自分も一緒に、成長できるのです。
