子どもに「自分でしなさい」と教えよう 960


学校で多くの子どもを見ていて、次のような子どもがいることに、気づきます。

○何事も慎重で、先生からの指示や助けを待って、行動する子ども
○何事も積極的で、先生からの指示や助けを待たずに、行動する子ども

どうしてこのような違いに、なるのでしょうか。
それは、家庭での子どもに対する教育に、あるように感じます。

ある家庭では、子どもがお母さんに、「お母さん、それ取ってちょうだい」と言います。
すると、お母さんは、「ああ、わかった」と言って、それを取って、子どもに渡します。
これは、悪いとはいいませんが、いつもお母さんが、子どものために、何でもしてあげているのです。

そんなことが、ずっと続いていくと、子ども自ら行動しようとは、しません。
何事も親任せに、なってしまいます。
自分でできることでも、しようとしなくなって、しまうのです。
大人になってからの将来が、心配になります。

しかし、ある家庭では、子どもがお母さんに、「お母さん、それ取ってちょうだい」と言います。

すると、お母さんは、「あなたはもう大きくなったから、そういうことは、自分でしなさい。必ずあなた自身で、やりなさい。他の人に、頼んでもいけません」と言って、子どもが自分で、それを取るようにさせます。
このお母さんは、いつも子どもが、自分でできることは、何でも子どもに、させているのです。

そんなことが、ずっと続いていくと、子どもは自ら、行動しようとします。
何事も自分のことは、自分でしなければならないと、わかるのです。
そこで、自立した心が、大きく育ってきます。

親は、子どもが大人になるために、自立できる力を、しっかりと育てましょう。
そのためにも、子どもに「自分でしなさい」と、教え続けることが、大切なのです。
親として、子ども自ら考え、積極的に行動できる子どもを、育てたいものです。

2021年03月08日