人生訓を大切にしよう 1119


人は、小さい頃から大人になるにつれて、多くの人生訓を学びます。
次のような人生訓があります。

1.人生はみな公平ではないけれど、それでも良いものだ。
2.疑わしいことがあるときは、次の一歩は慎重に進もう。
3.誰かを憎み続ける人生は乏しい。

学んだ人生訓は、無意識的に身体に染みこんでいるのです。
人生訓を大切にするか、しないかで人生が大きく変わってくるのです。

65歳男性の「方言で伝える大切な人生訓」を紹介します。

「熊本弁まっだし」を愛読しています。
ただし、家内の音読と解説に負うところ甚大です。

自分は熊本に来て35年。
にもかかわらず熊本弁が身に付いておりません。
家内は、生粋の肥後猛婦、おっと肥後賢婦。
やはり幼少期から暮らしていないと、方言の会得は難しいようです。

聴いて楽しく、読んで面白い「熊本弁まっだし」では、本音の意見と生活感、そして方言なればこその、昔から言い伝えられてきた人生訓が、生き生きと迫って来るようです。

例えば、幼い頃に祖父母から繰り返し聞かされたこと。
「朝起きたら一番にお天道(てんと)様(太陽のこと)へ手を合わせて拝みなさい」とか、「お米の中には八百萬(やおよろず)の神さまがおられるから、一粒残さず頂きなさい」とか、「ご先祖さまがいつも見ておられるから、恥ずかしくない生き方をしなさい」とか。

「この世からあの世に移るときは、懐かしい人が迎えに来てくれる」とか、「三途の川を渡る場合は、欲の深かった人ほど苦労する」とか、「うそをついたら閻魔(えんま)さまに舌を抜かれる」とか、「ふだんから心優しく生きていないと、次に生まれ変わってからひどい目に遭う」等々。

学校で教わることではないし、科学的に確かめようもないけれど、決して迷信のひと言で片付けてはいけない、生きていく上で大切な何かを含んでいます。

「知性は万能、理性こそ絶対」と思い込む前に、そして頭も心も柔らかいうちに、幼い子どもたちへ、方言で伝えておきたい、大切な何かです。

知っている人生訓を意識して、生活しましょう。
さらに、気に入った人生訓を見つけ、自分のものにしましょう。

人生訓は、生きていく上での大切な指針になるのです。
人生訓が、あなたを応援し、成長させてくれることでしょう。

2023年12月03日