
相手の立場に立って、相手の気持ちを理解し、行動することは、大切なことです。
デパートやスーパーなどでは、お客様あっての商売なのです。
だからお客様に、失礼のないよう、お客様の立場に立って考え、精一杯のサービスを、提供しているのです。
しかし、多くの人が、「相手の立場に立つ」という言葉を使いますが、この真意を理解している人は、少ないようです。
英語に、understandという単語が、あります。
アンダー(下)スタンド(立つ)、つまり相手の立っている下にいって「理解する」という意味にとれます。
また「相手の靴をはく」という言葉も、あります。
相手の靴をはくためには、自分の靴をぬがねばなりませんし、自分とは、サイズもスタイルも好みも、違います。
それをあえて、はくということが、相手の立場に立つ、ということです。
よい小学校を見分けるには、先生たちが子どものために、書く張り紙の位置を見ると、いいでしょう。
「なかよくあそぼう」「きれいにせいとん」など、教室の壁の中央にあるのは、参観日の親のためです。
子どもたちのためには、目線がずっと低い靴箱、掃除道具の位置に、貼ってあるのです。
私たちは、電話でよく朝一番で、伺いますといいます。
そして訪問は、10時半頃します。
それはこちらの立場であって、相手は9時から、訪問を待っているのです。
お客様が「高いな」と言う。
「いえ高くありません」と応える。
「遠いね」「いえ遠くありません」こんな応報話法を交わすのは、まだ自分の靴を、はいたままだということです。
どんな時も、相手の立場に、立ちましょう。
相手の立場に立てば、見えなかったことが、たくさん見えるように、なるのです。
