仕事の進め方の秘訣 1001


皆さんは「仕込むもの」という言葉を、ご存じでしょうか?
これ、平たく言えば「保存食」のこと。
梅干しとか、たくあんとか、生ハムとか、時間をかけて、干したり、漬けたり、発酵させたりして作る、食品のことです。

随筆家であり、料理研究家の辰巳芳子(たつみよしこ)さんは、「熟成した味とは、ものと、人間と、風土と、時間とのかかわりによって、作り出される底力のある旨みです」と語り、そのものズバリ「仕込むもの」のことを、言っています。

「仕込むもの」を作るときに、必要な心がまえとして、次のような言葉を、あげています。
「先手、段取り、用意周到、念入り」

後手に回らないように「先手」を打つ。
手順を間違えず、効率よく進められるように、ちゃんと「段取り」を考えてから、ことにあたる。
あとから「しまった」と思わないように、抜け漏れがないか考えて、しっかりと「用意」する。
そして、心を込めて「念入り」に行う。

「先手、段取り、用意周到、念入り」に作ると、「仕込むもの」が、美味しくできるのです。

この秘訣は、「仕事」をうまく進めるのに、役立ちそうです。
先手で取り組む、段取りよく取り組む、用意周到に取り組む、念入りに取り組みましょう。
4つの中で、自分が弱い部分があれば、重点的に力を、入れてみるのもいいでしょう。

2021年08月20日