百忍で初志貫徹 1225


難関にさしかかった時は、ひたすら堪え忍んで初志を、貫徹しなければならない。
人生の踏ん張りどころで、必要となるのが、「百忍(ひゃくにん)」です。

「百忍」とは、耳慣れない言葉だが、これについては、次のような話がある。

唐の時代に、張公芸(ちょうこうげい)という人物がいたが、この人の家は、「九世同居」、つまり大家族が同じ家に仲むつまじく、暮らしていることで知られていた。

評判を聞いた時の皇帝が、その家を訪ねて、「九世同居」の秘訣(ひけつ)を尋ねたところ、張公芸は、黙って忍の字を、百ばかり書いて、差し出したという。

大家族和合の秘訣は、「忍」以外の何ものでもない、というのである。

「百忍」は、大家族和合の秘訣であるばかりでなく、人生の難関を突破するうえでも、欠くことのできない条件であろう。
初志を貫徹するためには、堪え忍ぶすべを、心得ていなければならない。

「忍、忍、忍、忍、忍、忍、忍、忍・・・・・忍」の「百忍」こそが、未来への希望を与えてくれるのです。

2025年12月18日