「いつまでに頼む」に要注意 1016


仕事など「いつまでに頼む」と、お願いされることは、よくあることです。
そんな時に、どのような対応をするかで、その人の評価や信頼が、決まってきます。

低い評価・信頼でなく、なるだけ高い評価・信頼を得たいものです。
そのためには、「いつまでに頼む」の言葉に、十分注意することが必要です。

もし、金曜日の朝に上司から「忙しいところ悪いが、来週の金曜日までに、この資料をまとめてもらえないか?」と頼まれたとしたら、いったいいつ、上司に資料を提出しますか?
「来週の金曜日までに」と言われたのだから、来週の金曜日に提出しますか?

「仕事が早い」と周りから、一目置かれている人は、「金曜日の朝に、来週金曜日までに頼む」と言われた仕事は、まず、翌週の月曜日までに、概略と中身の2割を完成させて、「こんな方向性で、よいでしょうか?」と、上司に確認するそうです。

それで、方向性がズレていないことが確認できたら、なんと水曜日には、8割以上完成した資料を、仮提出するそうです。

そうすると、たいがいの上司は「早いね!」と、驚いてくれる。
そして、「このまま進めてくれ」と言われたら、翌日の木曜日には、完成させられるし、軌道修正が入っても、金曜日までには、余裕で対応できるとのことです。

彼曰く、「上司の言葉を真に受けて、『来週の金曜日まで、提出すればいいや』なんて思って、音沙汰無しにしていると、上司は木曜日の夜には『あの件、どうなった?』と、内心かなりイラついて聞いてくるはず。それに、納期ギリギリまで引っ張っていると、予想外の仕事が入って、納期に間に合わなかったりするのが、よくあるパターン。納期どおり金曜日の朝に提出しても、まったく上司は驚かないし、もし方向性が違っていたりすると、『今日中に直して再提出』なんて最悪なことになる」

いやはや、耳がイタイですね。
前倒しの仕事は、結局自分を助けることになるのです。

「いつまでに頼む」には、要注意です。
充実した対応ができるように、先手先手の心がけが、必要なのです。

2021年12月02日