勉強は「電車書斎」の中で 1232


細切れ時間の最大のものが、通勤時間だ。
たとえば30分の通勤時間なら、1年で182時間、新書なら60冊は、読める計算になる。

さて、あなたは、この貴重な時間をどんな目的に、集中しているだろうか。

統計学の権威者である、マサチューセッツ工科大学教授パブソンは、「1日1時間学習すると、1年で1つの専門家になれる」という、パブソンの法則を提唱している。

たとえば、激務のかたわら税理士試験に、合格したAさんの方法はこうだ。
まとまった勉強時間は、帰宅後の午後9時から、1時間しかできない。
そこで、通勤電車を書斎として、活用する。

千葉から渋谷まで、1時間10分の間、毎日ひたすら専門書を読みふけった。
途中からは、通勤時刻を少し早めて、座席を確保するようにし、能率はさらに上がった。
こうして、わずか2年間で、目標を達成したという。

中国の詩人・陶淵明は、「時に及んでまさに勉励すべし、歳月は人を待たず」と歌った。
時間をつくり出すには、まず時間の価値を認識し、「いま自分は、何をしたらいいのか」をいつも頭にとめていくことが、必要なのだ。

ギリシャの司教クリソストムスは、「明日の朝にしようなどと、いってはならぬ。朝が仕事を仕上げて、もってきてくれるわけではない」という。
明日を思う人は、今日をムダにしない。
時間は、このような心がけから、つくり出される。

「パブソンの法則は、理想論であって、実際に仕事をもっていると、とてもできない」という人は、「時間がない」のでなく、「知恵がない」のでしょう。
通勤時間をはじめとする、すきま時間を目的をもって活用すれば、かなりのことが成し遂げられるのです。

2026年02月06日