自業自得を改めよう 1124


健康診断で、医者から肝臓機能が低下している、と言われた人がいるとします。
その人が、診断結果を気にとめることなく、毎晩のようにお酒を飲み続けたら、どうなるでしょう。

肝臓機能はいっそう悪くなり、最悪の場合、肝硬変のように生命の危機にさらされる病気にかかったとしても、おかしくありません。
本人や家族からすれば、大変な悲劇です。

いつもズボンのポケットに、お札をむき出しで入れて、歩いている人がいるとします。
「落とすよ。スリに遭うから、気をつけたほうがいい」と、人から忠告を受けます。
結局忠告を受け入れずに、落としたり、スリの被害に遭ったりします。

この二つの例は、因果論から見れば、「自業自得」ということになります。
不幸には、防ぐのが難しいものもあります。
しかし、この「自業自得による不幸」は、防ぐことができます。

とすれば、未然に防いだほうが、得策というものです。
そのためには、「過ちに気づいたら、それをすぐに改めるように心がける」ことが、重要になってきます。

☆慌てすぎてミスが多いと気づいたら、焦らずゆっくり丁寧に、処理するように努めます。
☆グチが多いなと気づいたら、なるべく口にしないように努めます。
☆待ち合わせによく遅れることに気づいたら、時間厳守に努めます。
☆人からの注意を聞けないことに気づいたら、話を素直に傾聴して、できるだけ受け入れるように努めます。

このように、自業自得を改めれば、人間関係が大変良くなります。
「自業自得による不幸」が生じる頻度が、大幅に激減するのです。

2024年01月13日