不幸が幸福を生む 1125


何か悪いことがあると、自分は不幸だと思う人がいます。
悪いことが重なると、さらに不幸のどん底に沈んでしまいます。

これでは、笑顔や元気が出ません。
しかし、悪いことがあると、本当に不幸なのでしょうか。

ヨーロッパで、実際にあった話です。

ある男性が商談で、イギリスからアメリカへ向かうため、タイタニック号に乗ろうとしたことがありました。
ところが、乗船の直前に窃盗の疑いをかけられ、警察に連行されてしまいました。

幸い、無罪であることが証明され、男性は無事に釈放されたのですが、船はすでに出航した後だったので、アメリカの会社と商談することが、できなくなりました。
「ああ、自分は何故、こんなにツイていないのだろう・・・」
こう悲嘆に暮れる男性でしたが、間もなくして、これが神の計らいであることを、痛感しないではいられなくなりました。

乗船するはずだったタイタニック号が、沈没したからです。
アメリカの会社の社長から連絡が入り、商談を延期してもらうことができ、数カ月後にアメリカへ渡ったときは、予定していた以上の金額で、商談をまとめることができたのです。

この話にもあるように、人生、何が災いするか、幸いするか、わからないのです。
「これはピンチだ」と思えても、案外、それが神様の計らいだったりして、あとあと、良い結果をもたらしてくれることもあるのです。

ですから、不運に見舞われたからといって、失望しないことです。
絶望的な状況に、立たされたからといって、落胆しないことです。

それには重要な意味が、込められていて、人生の軌道修正を図るための神様からのシグナルかもしれません。
不幸が、幸福を生むのです。

2024年01月20日