困難の中にある幸せ 1035


今日は、特上のウナギを食べ、明日は、特上のお寿司を食べるような生活を続け、明後日は、特上のスキヤキを食べるとします。
しかし、こんな贅沢な毎日の中では、そんなに感動もせず、美味しさも感じないでしょう。

逆に、今日は、おかゆ、明日は、素うどんという生活を続け、ある日には、特上のスキヤキを食べるとしたらどうでしょう。
質素な食生活をしてきたぶん、大きな感動がこみ上げて、ものすごく美味しく感じるに、違いありません。

贅沢な生活が、当たり前になると、感動がなくなるのに対し、質素な生活をしていると、たまの贅沢に感動し、ありがたい気持ちで、いっぱいになります。

母親が出産するときは、出産という困難と、向き合います。
その苦しみを乗り越え、出産後に赤ちゃんと、対面します。
母親は、我が子と出会い、大きな喜びと幸せを、手にすることができるのです。

この心理作用は、人生にも、そのまま当てはまることができます。
やることなすこと、すべてが順調だと、ラッキーな現象が起こっても、そのありがたみがなかなか、感じられなくなります。

でも、つらいことや苦しいことが、当たり前の人生なら、ラッキーなことが起こると、ありがたみを痛感できますし、うれしさや喜びも、ひとしおです。

うれしさや喜びといった感情は、希望、勇気、自信といった、ポジティブなエネルギーを、生み出してくれます。
そのエネルギーは、つらいことや苦しいことを、はね返す力になるのです。

心を強くし、人生を充実させるパワーは、順境からではなく、困難や逆境の中にある、幸せから生まれるのです。
困難や逆境を嘆かず、困難や逆境を宝として、大きな幸せのパワーに、していきましょう。

2022年04月16日