宝物には大きな価値がある 1154


あなたは、どんな宝物を、持っていますか。
多くの人が、いくつか宝物を、持っていると思います。

私の宝物の1つは、担任の子どもからプレゼントされた、紙粘土で作ったけん玉です。
けん玉大好きな子どもが、自分の手で大切に作ってくれた、けん玉なのです。
今でも自分の部屋に、大切に飾ってあります。
このけん玉を見ると、私が子どもたちと一緒になって、楽しくけん玉のワザを練習していた姿を思い出します。
私にとっては、ありがたい子どもたちからのプレゼントで、一生の宝物です。

ここで、中学2年生男子の「友だちの思いが詰まった宝物」を、紹介します。

自宅の机の右側の壁には、千羽鶴が飾ってあります。
その千羽鶴は、1本だけ長く鶴がつながっているものがあり、少し不格好です。
しかし、この千羽鶴は、僕への友だちの思いが、たくさん詰まっている、僕の大切な宝物です。

僕は、1年生の夏休みに、交差点でトラックにはねられて、大きなケガをしました。
手術は何時間もかかったと、後から母に聞きました。

その時、病室に届いたのが、千羽鶴とたくさんの友だちからのメッセージでした。
みんなが僕のことを思って、鶴を折り、メッセージを書いてくれたことを、とてもうれしく思いました。
添えられたメッセージが、一人一人違っていて、みんなが僕のことを、本当に心配していることがよく分かりました。

友だちの「千羽鶴の1番長いのは、俺ばい」の発言を聞いて、不格好に見えた千羽鶴の長い1本が、「早く元気になって、学校で会おうな」と言っている気がして、大切な宝物に見えました。

退院して、やっと友だちみんなに、会うことができました。
みんなが僕を見て、安心した表情に変わったのが、分かりました。
友だち一人一人が、かけがえのない存在だと、改めて気づきました。

これから、もっと友だちを大切に、友だちが困っていることに、早く気づける人になろうと誓いました。

千羽鶴には、友だちの大きな愛が、詰まっています。
千羽鶴は、一生の大切な宝物と、なることでしょう。

あなたが、今持っている宝物に、再度目を向けてみましょう。
宝物には、大きな価値とメッセージが、詰まっていることでしょう。

2024年08月08日