トイレは神聖な職場 1046


あなたは、自分の仕事に誇りを持ち、仕事を頑張っているでしょうか。
どんな職業でも、その仕事には、大きな価値があります。
多くの人は、その価値を理解し、やりがいを持ち、仕事をしているのです。

あるメーカーの工場であった話です。
その工場では、「ある事」が、問題になっていました。

いくら、工場長の名前で「やらないように」と通達を出しても、なかなかそれが、無くならない・・・。
えっ?
「経費の無駄づかいだろう」ですって?

いやいや、そんなにたいそうな問題ではありません。
なんとその問題とは、「トイレの落書き」。

最新の設備を持っている大工場なのに、「会社の恥だから、慎むように」と注意を促してもいっこうに無くならない。
経営陣も、打つ手がなく、半ばあきらめていたのだそうです。

ところが。

落書きに業を煮やした、トイレ掃除のおばちゃんたちが、かまぼこの板に「あるメッセージ」を書いて、トイレの壁に掲示したところ、その日を境にピタリと、落書きをする人がいなくなったのです。

パートのおばちゃんたちは、いったい、かまぼこ板に、何と書いたのか?
それは、こんな言葉でした。

「落書きしないでください。ここは、私たちの神聖な職場です」

このメッセージを読んだ従業員たち。
「神聖な職場」という一言に、すっかりやられてしまいました。
「トイレ掃除に、誇りを持って取り組んでいる」おばちゃんたちの姿勢に、ノックアウトされたのです。

自分の仕事に「誇り」を持っている人は、他人に一目を置かせる力を持っています。
そして、自分の仕事に誇りを持っている人は、自分の仕事に「やりがい」を持っているのです。

だから、「トイレは神聖な職場」なのです。
どんな仕事においても、職場は、立派な神聖な場なのです。

そのことを意識して、自分の仕事に誇り持ち、やりがいを感じて、真剣に仕事をしていきたいものです。

2022年07月01日