「まず自分が」親切にしよう 1071


人間関係で、上手くいかない人がいます。
そんな人の多くは、日頃から他の人に、親切にしていない傾向にあります。

日頃から他の人に、親切にしている人は、他の人も親切を、返してくれるのです。
人間関係が、いつも良好なのです。

ある人が、パソコンの買い換えを、考えていました。
「最近のパソコンは、どんな機能があり、どんなものが売れているのか、今日はほんの下見のつもり」という気持ちで、家電量販店を訪ねました。

すると、販売員はとても親切に、対応してくれました。
時間をたっぷりとって、機能を説明してくれ、売れ筋商品や、業界の裏情報的なことも教えてくれ、質問にもていねいに、答えてくれました。

ある人は、こんな気持ちになりました。
「この店員は、わざわざ時間を割いて、親切に説明をしてくれた。おかげでパソコンの最新情報がわかった。また、このお店に出向いて、この人から買おう」

ある人が、膝の痛みで、悩んでいました。
「詳しく膝の痛みの原因を、教えてもらい、少しでも膝の痛みが、なくなるようにしたい」という気持ちで、遠く離れた整形外科病院を、訪ねました。

すると、医師はとても親切に、対応してくれました。
時間を十分取って、レントゲン等を見せながら、膝の痛みの原因を、詳しく説明してくれ、患者の質問にも、ていねいに答えてくれました。
今後の治療の進め方について、痛みが取れるような見通しの治療方法を、示してくれました。

ある人は、こんな気持ちになりました。
「この医師は、十分時間を取って、わかるように親切に、説明してくれた。遠く離れた病院だけど、医師の先生を信頼して、ぜひ治療を続けていきたい」

このように、相手から何かをしてもらったり、何かを与えられると、こちらもお返しが、したくなるのが、人間の心理です。
この心理のことを、「好意の返報性の法則」と、呼んでいます。

人間関係において、相手に応援・協力してもらいたかったら、まず自分が応援・協力してあげることです。
相手に親切にしてもらいたかったら、まず自分が、親切にしてあげることです。

そうすれば、相手の自分に対する態度が、望ましい方向に、劇的に変わっていくのを、痛感するでしょう。
たとえ自分が、相手に何かをしてもらう立場であっても、「まず自分が」親切にすると、人間関係が格段に、楽しくなるでしょう。

2022年12月22日