人見知りは才能 1086


ずっと気に病んでいた悩みが、人から言われたひと言で、パッと消え去る事があります。
それを言ってくれた相手が、尊敬する人物だったり、大好きな相手だったりすれば、その「ひと言」の効果は絶大です。

お笑いコンビ「南海キャンディーズ」の「山ちゃん」こと、山里亮太さん。
相方の「しずちゃん」こと山崎静代さんが、個性派女優としてドラマや映画に出演し、ちょっと差をつけられた感がありましたが、最近は、番組のナレーションなど、「声」で、いい仕事をしています。

実は、この山ちゃん。
「人見知り」で、それが大きな悩みだったのだそうです。

その山ちゃんを救ったのは、芸能界の大先輩、タモリのひと言でした。
人見知りで悩んでいた、山ちゃんを救った、タモリが彼に言ったひと言とは、どんな言葉だったでしょう?

「人見知りは、才能」

タモリは、やまちゃんに、こう語ったのです。

「タレントとして、テレビで成功するには、面白いだけではダメで、その場がどういう状況なのかを、感知する能力が必要。『その場の状況や流れ』を感知できず、どこでも同じノリで、やってしまうヤツは、生き残れない。

そもそも『人見知り』とは、他人の言動や反応をよく観察し、思いを巡らしてしまうあまり、『こんな事を言ったら、嫌がられるのではないか』と、相手のリアクションを想像してしまって、相手としゃべれなくなってしまう人の事。

この『相手のリアクションに、思いが及ぶ事』こそが、『神様から与えられた、素晴らしい才能』である。
もし、『こんな事を言ったら、嫌がられるんじゃないか』がわかるなら、逆に『これを言ったら、喜ばれるんじゃないか』も、想像できるはず。

だから、『人見知り』は、欠点どころか、タレントとして生きていく上で、最高の武器になる」

すごい説得力ですね。
この言葉を聞いた時、山ちゃんの目からウロコが、100枚くらい落ちるのが、目に浮かびます。

ある番組の中でも、タモリさんは、「芸能界で戦っていく人は、人見知りしか、成功しない」と、言っているのです。
悩みでも、見方を変えれば、強みにもなるのです。

2023年04月08日