すぐに成果を求めない 1093


お釈迦様にまつわるエピソードを、紹介しましょう。

あるとき、弟子の1人がお釈迦様に、こんな質問をしたことがありました。
「志を遂げるために、1番大切なことは、何でしょう?」

すると、お釈迦様は、大きな花を指しながら、次のように答えました。

「あそこにある花は、この春、種をまいたものだ。
それから、しばらくして、芽が出てきた。
もし、芽のうちに、引っこ抜いてしまったら、どうなるか。
花は絶対に、咲くことはない。
志というものは、花と同じで、成就するまでに、ある程度の時間がかかるものなのだ」

お釈迦様は、願望の達成には、時間が必要であって、「こうなりたい」「ああしたい」と焦っても、一朝一夕というわけにはいかないと、弟子に伝えようとしたのです。
機が熟すのを、待つくらいの気持ちでいることが重要です。

願望は、花のようなもので、芽の段階では、花が咲きません。
季節を待つことが、大切なのです。

「頑張って行動しているのに、少しも状況が好転しない」と、そこで願望の芽を、引っこ抜いてはならないのです。
「これからどんどん成長していき、じきに大輪の花を、咲かせてくれる」と、あくまで期待し、前向きな気持ちで、いるようにしましょう。

すぐに成果を、求めないことです。
努力した分だけ、後になって成果は、必ず現れるのです。

2023年05月28日