災いが絶好の機会に 1099


お釈迦様にまつわる、こんなエピソードがあります。

あるとき、1人の男がお釈迦様に、こんな相談を持ちかけてきました。
「私は20年以上も、奉公先で働いてきましたが、先日、奉公先をクビになってしまいました。この先、どうすれば、いいのでしょう」

すると、お釈迦様は民家の軒先に吊してある鳥籠(とりかご)を指しながら、次のように言いました。

「あの鳥籠の中にいる鳥は、いつも飼い主から、エサを恵んでもらえるから、食べるには困らない。
でも、もし、あの鳥が鳥籠から出ることができたら、エサには不自由するかもしれないが、新たな天地に向けて、飛び立つことができる。
今のあなたは、自分という鳥が、鳥籠から出て、新天地に向けて飛び立ったところだ。
そう思えばいい」

私たちも同じです。
もし、リストラに遭い、職を失ったとしたら、それは脱サラ・独立を果たす、絶好の機会を得た、可能性があるのです。

やりたかった仕事、すなわち天職を通して、世の中に貢献するチャンスかもしれないのです。

ですから、「世の中には、福も災いもない」と言い聞かせ、希望に満ちた明るい未来のみを思い描くことが、大切になってきます。
そうすれば、人生は、徐々に、自分の思い描いた通りに、展開するようになります。
災いが、絶好の機会になるのです。

2023年07月08日