幸福は身近に存在する 1100


2010年に、南米チリの鉱山で、落盤事故が起きました。
33人もの作業員が、地下700メートルの避難所に、閉じ込められたのです。
69日ぶりに全員が、無事救出されたとき、世界中は歓喜にわきました。

作業員たちが、救出された直後、テレビ局のレポーターが「今、1番したいことは、何ですか」と質問したところ、彼らの多くは、次のように答えました。

「家族といっしょに、食事がしたい」「最愛の家族と、ゆっくりと過ごしたい」「家に帰って、シャワーを浴びたい」などなどです。

いずれも、無事に戻れたという幸福を、しみじみ体感するために、望んだことでした。
そして、言うまでもなく、これらは日ごろ、私たちがいつも体験していることでもあります。

私たちは、本来幸せなのです。
ただ、そのことを忘れているだけで、気づこうとしないだけなのです。

ですから、それを知るためには、もし、自分がチリの落盤事故に遭った、作業員たちと同じような状況に立たされたとき、1番に何を望むかを、考えてみることです。
きっと、同じように、「家族といっしょに、御飯が食べたい」「熱いお風呂に、つかりたい」といったコメントを、口にすると思います。

幸福は、遠いどこかにあるのではなく、身近に存在するのです。
意識するしないにかかわらず、私たちは、その恵みの中で、生きているのです。

いつもこのことを、気にとめておくと、いつも幸せを、感じることができるのです。
幸福は、あなたの身近に、存在するのです。

2023年07月17日