やれることをやろう 807


不思議なことに、運がいい人がいます。
仕事が上手くいく、いい人と巡り会う、お金が少しずつ貯まる、家族が仲良くなる、夢や目標が叶うなど、運が良いことが起こります。

そんな運がいい人は、特別に何かをしているわけではありません。
自分がやりたいこと、自分に任せられたことなど、やれることをコツコツと、一所懸命にやっているだけなのです。
そのことを多くの人や神様、宇宙が、知っているのです。

ここで、実際にあった話をします。

アメリカであるミュージカルのオーディションを、受けた日本人女性がいました。
その方は、オーディションのために、自分の人生のすべても、お金も時間もぜんぶ費やして臨んでいたのです。
残念なことに、結果は落ちてしまったのです。

彼女は、落ちたとき、一瞬、とても落ち込みました。
しかし、その結果を、自分なりに受け止めて、心を静かに落ち着け、あるがままを「これでよし」としていたのです。
すると、おもしろいことが、起きました。

彼女の魅力や才能を、高く評価していた、その時の審査員の一人から、ある日連絡が入ったのです。
「僕は、君に票を入れたんだよ。しかし、落ちる結果になって、僕はとても残念でしかたなかった。どうだろう、もしよければ、僕の主催するミュージカルに、出てみる気はないか?」と。

それは、最初に受けたオーディションより、格段にスケールが大きく、素晴らしい価値のあるものでした。
しかも、最初に受けたオーディションは、その他大勢の配役として、受けたものでしたが、落選後にやってきたこの申し出は、なんと主役に、大抜擢というものでした。

すべてのことは、その人の最善に、つながっているのです。
しかし、そのことは、後からしか、わからないものです。

運がいい人は、本気で自分のすべてを、出し切るのです。
やれることはやった、という経験をする人なのです。

やれることを毎日、精一杯やりましょう。
すべてが、あなたの努力を見ていて、応援しているのです。
心配しなくても、結果は自ずと後から、ついてくるのです。

2020年10月06日