相手のお気に入りをズバリほめよう 814


大変嬉しいことが、ありました。
それは、ブログ集をプレゼントした人から、お礼の手紙が、届いたことです。

お礼の手紙には、「ブログ集のどのページにも、前向きなパワーが溢れ、幸せな気持ちになりました。」などの内容で、ブログ集を絶賛するようなことが、書かれていました。
毎日ブログを、公開している自分にとっては、天にものぼるような、最高のありがたいほめ言葉でした。

ここで、江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜(よしのぶ)の話を、紹介します。

徳川慶喜は、大政奉還のあと、自ら謹慎を申し出ましたが、明治になってから謹慎処分をとかれ、晩年は東京の巣鴨に、移り住みました。
そんなあるとき、慶喜の邸宅に、勝海舟をはじめとする旧幕臣たちが、訪ねてきたことがありました。

一人は、慶喜の邸宅を見て、「立派なお屋敷ですね」と、ほめました。
一人は、室内にある調度品を見て、「ものすごく豪華ですね」と、ほめました。

これに対し、勝海舟は、こんなほめ言葉を、口にしました。
「机の上に置かれてあるこの写真は、慶喜様が撮られたのですか。なかなかの腕前で、ございますね」
慶喜は、途端に機嫌がよくなり、海舟に対して終始、笑顔を絶やしませんでした。

これは、どうしてでしょうか。
実を言うと、慶喜が写真撮影を趣味としていて、それを唯一の楽しみに、していたのです。
それをほめられたことで、「自分は重要な存在でありたい」「他人から尊敬されたい、認められたい」という、自己重要感の欲求が、満たされたからです。

イギリスの物理学者、ニュートンは、次の名言を残しています。

相手がお気に入りの事柄をほめれば、
たちまち好感を持ってくれる。

この言葉のように、相手のお気に入りを、ズバリほめることが、効果的なのです。
お気に入りは、人によって違います。
地位や肩書き、趣味や家族、仕事ぶりかもしれません。

相手のお気に入りが、何かを見抜き、ズバリほめましょう。
ほめると相手は、大変満足し、その人を好きになることでしょう。

2020年10月13日