苦しい時のもう一歩 820


何かに向けて、チャレンジしている時に、いよいよ苦しくなってくることがあります。
もう少し努力を続けると、上手くいきそうなのですが、いよいよ限界になってきます。

そうすると、あと少しかも知れませんが、もう一歩が出ません。
明るい希望は見えているようなのに、苦しい時のもう一歩が出なくて、とうとう挫折してしまいます。

○あと一回、営業先に顔を出せば、契約が取れたかもしれない。
○あと一日、実験を続ければ、成功したかもしれない。
○あと一晩、勉強をすれば、何とか合格点まで、届いたかもしれない。
○ダイエット中に、あと少し甘い物を我慢すれば、ダイエットが、成功したかもしれない。

このように苦しい時に、もう一歩踏ん張れば、良い結果になったかもしれません。
どんな時にも、必ず苦しい時は、やってくるのです。

ここで、石油を掘り当てて、莫大な富を手にした人が、次のような話をしていました。

100メートル掘れば、石油が出るとします。
でも、掘っている最中は、もう99メートルまで進んだのか、まだ30メートルしか進んでいないのかが、わかりません。
実際には、あと1メートルのところまで掘っているのに、そこで掘るのをやめ、見切りをつけてしまう人が、数え切れないほどいます。

なぜなら、掘り始めよりも、目的に近くなったときのほうが、明らかにつらいからです。
掘っていくにしたがって、精神的な疲労がたまり、資金や人の協力も、厳しさを増してきます。

休んでもいいから、堀り方を変えて、とにかく掘り続けることです。
そうすれば、いつか100メートルに、到達することができます。
いつ100メートルに、達するのかがわからない未知の世界に、挑戦するから価値があるし、おもしろいのです。

この話は、苦しく厳しくなった時こそ、石油が出ると信じて、もう一歩踏み出すことの大切さと、おもしろさを教えています。
苦しい時に、どう一歩踏み出して、前進していくかが、本当の勝負なのです。

どんなに苦しい時も、決して諦めずに、もう一歩踏み出せる自分に、なりましょう。
きっと多くの夢や目標が叶えられ、成功を手にすることが、できるでしょう。

2020年10月19日