
神社などで、願いを叶えるために、祈ることがあります。
○難しい仕事が、上手くいきますように。
○希望の学校に、合格しますように。
○つき合っている人と、結婚できますように。
○お金を貯めて海外旅行に、行けますように。
願いを強く持つことは、とてもいいことです。
願いが強ければ強いほど、実現する可能性は、高いと思います。
しかし、さらにもっといい、願い方があるのです。
ここで、インドのタゴールという詩人による『ギタンジャリ』という詩集の中に、「ベンガリの祈り」と、呼ばれる詩を紹介します。
危険から私を守って下さいと
祈るのではありません。
危険の中にあっても
恐れることのないようにと祈るのです。
悲しいや心の痛みの最中にある私を
慰めて下さいとは願っていません。
悲しみから立ち上がる力を下さいと
お願いしているのです。
追いつめられた時にも
崩おれることのないように
世間的な失敗、挫折を繰り返しても
それらが取り返しのつかないものだと
考えることがないように助けて下さい。
私を救いに来て下さいと
祈っているのではありません。
打ち克つ力が欲しいのです。
私の荷を軽くして
楽にして下さらなくてもいいのです。
重荷を担う強さをお与え下さい。
この「ベンガリの祈り」は、試練の前に立ちすくむことなく、それら一つひとつをしっかり受け止め、堪え忍び、乗りこえる『力』を、願い求めています。
難しい仕事が、上手くいくことのみを、願うのを止めましょう。
仕事でどんなに難しい事が起ころうが、そこから逃げずに、強く立ち向かっていく、心の力を強くすることを、願いましょう。
心の力が、強くと、願いましょう。
心が強くなれば、一生涯どんな困難があろうが、乗り越えていけるのです。
