
家庭で料理している時に、テレビの音がするので、料理に気が集中しない。
会社で仕事をしている時に、周りの人の声がするので、仕事に気が集中しない。
このように気が散って、やりたいことが思うように、できないことがあります。
ことわざに、『精神一到何事か成らざらん(せいしんいっとうなにごとかならざらん)』があります。
これは、「精神を集中して、努力すれば、どんなことでも、成し遂げられないことはない」という意味です。
勉強や仕事などでは、精神を集中させて、いかに集中力アップを図って、取り組むかが重要なのです。
ここで、テニスコーチ、ティモシー・ギャルウェイの集中力の4段階を紹介します。
集中の入り口の状態は、「単純な注意集中」
これは視覚情報を単純に認識する、低い集中レベルであり、たとえば人とすれ違う時に、ぶつからないように、避けるといった程度です。
次のレベルは、「興味をともなった注意集中」
例えば昼休みに、雑誌を読んでいる時は、このレベルの集中力といえます。
周囲の情報を全く遮断しているわけでなく、上司に呼ばれたらすぐに立ち上がって、駆けつけることが、できるような状態であります。
第3のレベルは、「心を奪われる注意集中」
大好きなマンガやテレビゲームなどに、没頭している時が、この状態で、周囲の状況や雑音が、ほとんど気にならず、集中している状態です。
そして、最高レベルの集中力は、「無我夢中」
これがまさに、ゾーンの状態といえます。
レベル3の没頭状態にありつつも、適度な落ち着きと冷静さも備わった、完璧な心理状態で、あらゆることが見通せるような、感覚を得られます。
トップアスリートは、試合開始後すぐに、レベル3に入り、その後、最高レベルの「無我夢中」で、試合を継続できるのです。
勉強や仕事においても、ここぞっという時には、レベル3の集中状態になり、さらに必死になり、最高レベルの「無我夢中」の状態近くになれば、最高の自分になれるのです。
集中力アップを、もっと意識しましょう。
アップすればするほど、自分の最高の実力が、出せるのです。
