一回の人生笑って暮らそう 845


みなさんは、人生をどのように暮らそうと、思っていますか?
すぐに答えられる人は、素晴らしいと思います。
意外にも、すぐに答えられない人が、多いかも知れません。

ドイツのことわざに、『笑って暮らすも一生、泣いて暮らすも一生。』があります。
泣いても笑っても、いずれ終わるのが、この人生なのです。

だとしたらどう生きるべきか、そんな『生きる覚悟』を、煽られる言葉です。
このことわざは、「悲しんで暮らしても、愉快に暮らしても、一生は一生だから、愉快に暮らさなければ、つまらない」ということを、教えています。

ここで三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎と、幕末の志士・坂本龍馬のエピソードを、紹介します。

岩崎与太郎と坂本龍馬は、ともに土佐出身の幼なじみでしたが、子どもの頃から、ソリが合わず、弥太郎は龍馬のことを、嫌っていました。
そんな弥太郎に対して、あるとき龍馬が、こう言いました。

「笑って暮らすのも一生。泣いて暮らすのも一生。同じ一生なら、笑って暮らしたほうがいい」

この言葉を聞いて、弥太郎はハッと悟りました。
「自分はどちらかというと、今までクヨクヨしながら生きてきた。しかし、人生は一度きりしかない。それなら、龍馬の言うように、笑って暮らしたほうが、得策というものだ。よし、これからは龍馬のように、クヨクヨしないで、前向きに歩いていこう」
こうして弥太郎は、財閥創業者への道を、歩み始めたのです。

弥太郎は、「一回の人生を、どう生きるか」の龍馬の問いに対して、自分なりの考えがハッキリとしたのです。
そのことが、生きる希望や勇気を与え、前進のエネルギーとなったのです。

一回限りの貴重な人生です。
笑って愉快に、前向きに、暮らしていきましょう。

2020年11月13日