勝ち負けに執着しない 892


勝ち負けに、とても執着する人がいます。
いつでも勝てばいいのですが、そんなに勝ち続けることは、不可能です。

勝ち負けに執着する人は、負けると、次のような態度を、示します。

○負けると、相手に腹を立てる。
○一緒に戦った相手を責める。
○勝敗の判断をした人を恨む。
○自分自身を責める。

このように怒りの感情を、ため込みやすいのです。
いつも結果だけにこだわり、怒りの感情を、持ちやすくなります。

システムエンジニアのある男性は、社内で自分が1番仕事ができると、自負していました。
しかし、あるとき優秀な新入社員が、ひとり入ってきて、職場の人たちは、その新人を重宝するように、なったのです。

その男性は、負けず嫌いだったので、自分をチヤホヤしなくなった、社内の人間や、ライバルの新人に、イラだちを覚えました。
「俺がいなくなったら、困ることを、わからせてやりたい」という理由で、会社を辞めることさえ考えて、周りの人に、それを言い触らしたりもしました。

しかし、あるとき、ライバルである新入社員から、「先輩と一緒に、仕事ができて光栄です。2人で力を合わせれば、何か新しい素晴らしいことが、できそうですね」と言われ、自分の幼さを、恥ずかしく思いました。
相手を敵視していたのは、自分だけで、新入社員のほうは、自分を敵視して、いなかったのです。

嫉妬からくる勝負は、マイナスになりやすいのです。
勝ち負けに、こだわりやすい人は、勝ち負け以外の目標を、立てるといいでしょう。

☆この勝負を通して、自分を成長させよう。
☆このチャレンジを通して、今までにない、新しい工夫をしよう。
☆この挑戦を通して、仲間の団結を、高めていこう。
☆早く新商品を完成させて、多くの人に、喜んでもらおう。

このような目標にすると、勝つことだけが、目標でなくなります。
頑張った分だけ、成果はあるのです。

勝ち負けに、執着しないように、しましょう。
そうすれば、心にプラスのエネルギーが、増えるのです。

2020年12月30日