困難から逃げるより立ち向かおう 908


困難なことがあれば、そこから逃げ出したいと、思います。
弱音を吐いたり、逃げ出して、困難でないことを、しようとします。
しかし、困難でないと、思ったことでも、やってみれば結局は、困難だったりします。

西洋のことわざを、紹介します。

「他の道は、この道よりも、もっと危険」

このことわざは、次の話から、生まれました。

昔、ある男が旅をしている最中、石につまずいて転倒し、膝をケガしたことが、ありました。
「この道は危険だ」と、思った男は、別の道を通ることにしたのですが、そこはぬかるみが多かったため、今度はツルリと滑ってしまい、腰を打って、しまいました。
「この道も危険だ」と、思った男は、さらに別の道を通ったところ、そこには山賊が、待ち構えており、身ぐるみをはがされて、しまいました。

ことわざの意味は、「困難に直面したら、自分がつまずいた場所に、踏みとどまって、再起を図ることが肝要で、他の場所に逃げても、またいつか同じような困難に、見舞われる」ということを、表しています。

困難、失敗、逆境というものは、質(たち)が、悪いのです。
逃げれば逃げるほど、後を追いかけてくるのです。

それならば、逃げることを、考えないようにしましょう。
まずは、腹をすえて、その場に、踏みとどまりましょう。

そして、逆に襲ってくる困難、失敗、逆境に、立ち向かっていきましょう。
そうすれば、案外、困難のほうが、早々と退散していくかもしれません。

強い意志を持って、困難から逃げずに、立ち向かえば、明るい光が、見えてくるのです。

2021年01月15日