人の優劣を決めつけない 911


人の優劣を、決めつけるのが、好きな人がいます。

○自分の方が、あの人より、仕事ができる。
○友だちより、私の方が、洋服のセンスがいい。
○大学を卒業した、隣の家の人より、高校卒業の私の方が、学識で劣っている。
○彼氏は、誰に対しても優しいが、自分はあまり、優しくない。

このように、人の優劣を、決めつけて、しまいます。
しかし、はたしてその優劣を、決めることに、意義は、あるのでしょうか。

ここで、スリランカのことわざを、紹介します。

「水は火を消し、火は水を蒸発させる」

このことわざは、次の話が、由来になっています。

昔、水の神様と火の神様が、「どちらのほうが偉いか」、ということで、言い合いになり、多数の分身(家来)を率いて、戦争を始めたことが、ありました。
しかし、戦局は一進一退で、なかなか勝負が、つきません。

水の分身が、火の分身を、冷たさで消し去って、しまうこともあれば、火の分身が、水の分身を、熱で蒸発させて、しまうことも、あったからです。
そのため、この戦いは両者、痛み分けの形で、終局を迎えたのです。

これらのことは、わかりやすく言うと、「優劣をつけることの愚かさ」を、教えています。
私たち人間は、本来、その人ならではの素晴らしい資質、才能といったものが、備わっています。
それは、人によって、まちまちなのです。

にもかかわらず、自分と相手の「どちらのほうが、すごいか」「偉いか」と、見比べるのは、意味がない、というものです。
そんなことで、一喜一憂することは、止めましょう。

人の優劣を、決めつけないように、しましょう。
そして、自分ならではの資質、能力に、さらに磨きをかけ、それを生かすように、しましょう。

2021年01月18日